劇団天悟「MA・2・RI」

去ること14日、今年初めての芸術とのふれ合いとして、市原さん所属の劇団天悟の公演に一心寺シアター倶楽まで行って参りました。前回観たのが、えーっと…2005年10月!?はぁあ!?マジですか!?そっ、そんなのウソよ嘘に決まってr(狂)

うーんつい最近だったハズなのになぁ…もう2年も前なんて…。さて、今回の『MA・2・RI』のテーマは『ミュージカルパロディ クレイジートの怪人 レ・ドレミ~ばらと猫と、そして私~』…あれ?えーっとタイトルと内容は全くリンクしておりませんでしたよ?それもそのはず、「新春大入り祈願ファン感謝顔見世興行」ですから、色々遊んじゃってる訳ですな。

物語は、とある中小企業の倒産の危機を救うべく送り込まれたエリートビジネスマンと、その社員との企業再生ドタバタ劇。そういえば前回の『祭』も寂れかけた商店街の復興がテーマでした。今回の趣向はパンフレットから引用いたしますと「ミュージカルの客観的な視点から感じる違和感、それもまたリアリズムの現れ」だそうです。

「突然朗々と片思いの気持ちを歌い出す」であるとか、「戦うシーンで何故か敵も味方も踊ってる」であるとか、客観的にみればツッコミを入れざるを得ない場面展開も、ミュージカルだからこそ感情移入できる“独特の演出”。パンフから読み取れる今回のコンセプトですが、客観的に切り出して笑いとして再構築し、その良さを再認識する為には、どうも練り込みが足らなかったんじゃないかな、というのが率直な全体的感想です。

というのも、ここぞ!と期待する所でスルーしてしまったり、期待どおりにミュージカル的演出に切り替わった!と思ったら既存音楽に口パクであった、などなど。観ている側の集中力を持続させてくれるないテンポの良さが欲しかった所です。歌に関しては、下手なら下手なりに歌ってしまっても良かったのではないでしょうか。それが許されるコンセプトでもあるのですし…

僕が今まで見てきた限り、劇団天悟での公演は以前から音楽に関してオリジナルではなかったのですが、だからこそ余計にこのコンセプトでは裏目に出てしまったのではないかと。ミュージカルとはその名の通り、芝居と踊りの根底に在る揺るぎないもの、それが音楽なのですから。

…と、かなり厳しい事とつらつら偉そうに語っておりますが、実際はめちゃくちゃ楽しませて頂きました!特筆すべき所は、各役者さんが、前回にくらべてかなりレベルアップしているなーと。特にエリートビジネスマン演じる竹折英雄さんは、前回とは比べものにならないくらい成長されてました。我らが市原さんは、今までの観た市原さんとはまたひと味違う 非常に濃い コミカルで愛すべき社長夫人を演じてらっしゃいました!

少しだけ芝居を囓った素人が言うのも何ですが、観られていない所での細かい演技って非常に難しいんですよね。例えば、舞台前で二人が口論している時、その後ろで見守っている人の演技とか。ただボーッと突っ立ってるだけじゃ不自然だけど、やりすぎると目障りになる。そういった素人にはできない演技が、舞台上の役者さん同士お互いに自然に繋がっていて、演じている役どころの背景が伝わってくるとともに、各キャラクターがいとおしい存在として映りました。

それって何がそうさせるんだろうなって考えました。きっと、同じ目標に向かって、同じ時間同じ壁と格闘し続けるからなんじゃないかなと。それこそが実はミュージカルの、いや、ミュージカルに関わらずお芝居すべての、いやいや生きること全てにおける感動そのものなんじゃないかなーと、暖かい気持ちで一心寺シアター倶楽を後にしたのでした。部分部分にしっかりとした生きる上でのメッセージもありましたし、そういう意味で今回の顔見世興行は大成功だったのではないでしょうか。

公演前、一心寺シアター倶楽の横に三千仏堂というお堂があり、時間もあったので中に入ってみました。凄いですよここは!

三千佛堂は一心寺に参詣される善男善女のために開かれた講堂として、平成14年5月に建立されました。この内部、大回廊に、千躰の佛様―「千躰佛」を21世紀中かけて順次造立奉安し、完成致したいと念願しております。

まだ千体には到達していませんでしたが、それでもすんごい迫力。まだまだ新しい施設なので、奥ゆかしさもまだまだ、といった感じでしたが、あと100年もすれば素晴らしい場所となるのでしょうね。面白かったのが、沢山造立されている仏陀さまのヘアスタイルが螺髪意外にも、本家インド風の自然なパーマがかった仏陀さまが所々にいらっしゃった事。あと神将像も大きさが色々なのも面白かった。何か意味があるんですかねー聞いておけば良かった!

そんなこんなで、いつもは近くの四天王寺に寄って帰るんですが、今回は三千仏像でおなかいっぱいになったのでお芝居ともども、大満足で帰ったのでした。市原さん、お疲れ様でした!いつもありがとうございます!いやー芝居って、ホンっとに良いものですね、それではまた!(ぉ

劇団天悟「MA・2・RI」」への2件のフィードバック

  1. tami

    厳しく温かい、そして毎度丁寧な感想をありがとうございます。エンターテイメントとは難しいです~。歌も演技も、およそ表現することのすべて。没頭しつつ冷ややかに眺めつつ、でも最後は自分を信じてやりきるしかないんだろうなぁなんて思います。まだまだ精進しますので、また観に来て下さいね。次回は小劇場界の登竜門的な・・・つかこうへい作品にチャレンジ☆何と、3役演じますよ~。

  2. 別腹さん@管理人

    >>tamiさん

    勝手気ままに生意気な事を書かせていただいて恐縮です。
    こんな事を書いておきながら、
    いったい何で人間って表現せざるを得ないんですかね?
    そんな事ばっかり考えてるから、
    僕はいつも先に進めないんですが~(ぉ

    3役ですか!
    楽しみにしています。
    体に気をつけて、がんばってくださいね。
    応援しています!

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